みな一斉にバス乗り場へ向かう。

が、当然のごとく大渋滞。しとしとと雨は降り、すでに体は完全に冷え切っている。

バス乗り場は大混雑だったが、運良くバスの行列の最後尾を発見！とりあえず並ぶ。

1時間…

2時間……

3時間………

刻々と時間は過ぎるも動いたのはわずか数センチ。辺りはすでに真っ暗に。スタッフに詰め寄る人やぐったりとして座り込む人たちも。

自分の周りもざわつき始める。

「これ、待ってても無駄なんじゃないか？」

「これ以上待ってもだめだ。もう歩いて帰ろう」

自分も歩いて帰ることを決断。列を離れ、歩いて帰れるか警備員に聞いてみると、

「自己責任で勝手に行けばぁ( ﾟДﾟ）？あ、ここから外出ないでね、危ないから。歩くんなら向こうのタクシー乗り場側から出てってよ」

的なむかつく返事。

怒りを抑え、歩き出す。っていうか怒る力も出ない…。他の人も何人か歩いて帰る人がいる。

ろくに食事もせず、のどもカラカラ。歩道はほとんどなく、バスにひかれそうになりながらも歩く。

必死に足を前へと出していく。途中何度も休憩しながらただただ歩くλ....。途中で寄ったコンビニは本当にオアシスのようだったなぁ…。

1時間以上かけて駐車場に到着。この時点ですでに午後9時ごろだったと思う。まだ、駐車場に多くの車が残っていた。

まだあの行列の中に取り残されていると考えただけで、ゾッとした。

一息つけたのは、パーキングエリアで温かいご飯にあり付けたときでした。

＊最後に付け加えておくと、自分の駐車場は他の人たちに比べて近く、ひどい目に遭ったもののはるかにマシだったと思います。

もし、須走Bではなかったら「歩いて帰る」なんてことも考えなかったでしょうし、行きもレース開始前にちゃんとサーキット入りができています。

来年の富士開催は根本から見直すべきであり、今回の過ちは被害をこうむった全てのモータースポーツファンに謝罪すべきだと思います。